教育

素人の目線に降りることができてこそプロ

その道のプロって、やっぱりすごいんですよね。
素人とは明らかに見る視点が違ったり、
もちろん知識量は半端ないし、
素人には思いつきもしない解決策を知っていたり。

とにかくプロはすごい。

すごいからこそ、
素人からかけ離れてしまっているからこそ、
いざ「教える」という段階になると、
「優しさ」みたいなものを忘れがちです。

わかりやすい例を言うと、
プロからすると当たり前の用語でも、
素人からすると異世界のもの。
用語が出てきた時点でシャッターが閉まる。
これが素人というもの。
でも、いざプロが素人に教えるとなると、
ついつい用語を使ってしまう。

本当のプロは、
素人の目線まで降りてくれる。
素人にとってはわかりづらい用語を
とてもわかりやすく解説してくれたり
知っている単語に置き換えてくれたり
別のものに例えてくれたりする。
今日、僕はまだまだ真のプロではないな、
と痛感させてくれることがありました。

大学受験を控えた高校生。
この時期は、しっかり過去問を解くこと。
こう指導しました。

するとツイッターで、
ある予備校講師の方のツイートを目にしました。
それは、生徒に志望大学の入試問題を
分析して記入させるシートについてでした。
その方の自作のものでした。

(こちらがそのツイート)

↑これがそのシート

僕は正直これを見て、

「めっちゃ簡単なやつやん。
 もっと細かく分析せんとあかんのでは。
 シンプルすぎる」

こう思いました。
プロが見たら、明らかに簡単すぎるもの。
言葉を悪くして言えば、雑に見えるもの。

しかし、よくよく考えると、
簡単でシンプルということは、
生徒が自分で記入できる、ということ。
僕たちプロにしか書けない内容は、
生徒が書けるわけがない。

そのシートの目的は、
生徒が過去問を解いた際に、
解きっぱなしにするのではなく、
ある程度分析して、
試験当日に見返して
精神安定剤にできるようにするもの。

少し詳細を書くと、
大問はいくつあって、
どんな形式で、
どの順番で解いたらいいのか、
自分は何年分解いたのか、
などを記入する。

複数科目も含めて、一大学の一学部で1枚。
その1枚に、その日の受験に関する情報が
一通り収められるイメージ。

英語のプロからすると
「英語の欄が小さい」
です。
(全科目同じ大きさなのですが(笑))

もっといろいろ教えたいし
「この大学はこういう傾向で~~」
って書いてあげたい。

でも、細かすぎると当日逆に不安になる。
そこに書かれてあることを全部頭に
入れておかなきゃ、という不安に駆られる。

ざっくりだから、全部振り返られるし、
ざっくりだから、生徒自身でそのシートを
完成させることができる。

プロから見たら情報不足に思いますが、
素人から見たらそれでちょうどいい。
それでいい。いや、それがいい。

この目線まで降りてそのシートを作成した
その予備校講師の方は、さすがだと思いました。
この「視点を降ろす」ことを
忘れないようにしないと、と痛感しました。

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