教育

英語の前に、日本語やろ

今日(日付が変わってしまったので昨日ですが)も
丹波市の塾で英語を教えていました。
高3に関しては、もうセンター試験も終わって
正念場に入りました。

こんな時期に伝えるメッセージとしては、
この時期の適切な勉強法と心持ちについて。
この辺りは十分伝えることができたかな、思います。

さて、授業。
今日の授業では、ある意味ショッキングなことが起こりました。
英語の長文で、4択問題。
下線が引かれてある英単語と近い意味の英単語を選ぶ問題。
ある生徒は、英単語を日本語に直すことは得意でした。
語彙力がついている証拠ですね!喜ばしいことです♪

ところが、正答率がそれほど高くありません。
なぜ?

理由は、話を聞いているうちにわかりました。
日本語の意味を理解していなかったのです。
正確には、日本語の意味を混同していたり
間違って理解していたのです。

同じになるはずのない日本語同士を同じ意味だと
思い込んで誤答してしまう、ということです。

僕の授業では、生徒にあてると必ずその答えを
選んだ理由を聞いています。
選んだ理由を話すことで、生徒は成長します。
自分の考えを筋道立てて人に説明する、ということは
大学入試を終えてもずっと必要な力です。

その生徒にも、誤答を選んでしまった理由というか
筋道を話してもらったところ、原因は「日本語」でした。

例えば「分配する」と「撒き散らす」が同じである、と主張。
その生徒自身が例として「給食」を挙げていましたが、
結局「給食を撒き散らすって、そんなことある?」
と聞いたら「まぁ確かにそうですね」と言ってくれました(笑) 
この時は笑い話で終わりましたが、
実はこういうふうに日本語自体の理解が不十分な高校生は
ある一定数いるように感じます。

いくら英語の長文を読んで訓練しても、
いくら英単語をたくさん暗記していも、
その英語を考えるもとになる日本語が不十分だと、
どうやったって正しい答えにはたどり着けません。

やっぱり、英語より日本語が先であり、
日本語を適切に扱えるようになることが英語の成績を
上げることにもつながるのだ、と痛感した一日でした。

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    神戸新聞(紙)に掲載されました☆
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